志望動機、「成長したい」は危険?? 社会人と学生の違い

就職活動をしているとES(エントリーシート)や面接の選考の機会がたくさんあると思います。その中で大抵「志望動機は何ですか」という質問を受けます。それはもちろん企業にとってはどうして自社に入りたいのかは気になりますので当然と言えば当然です。

そんな志望動機は人それぞれ異なるものになります。業界ベースで志望している人もいれば、人柄ベースで就活をしている人もいます。その中で学生がよく持つ志望動機の一つに「成長したい」という動機があります。ではこの「成長したい」という志望動機は果たして面接で述べる志望動機の一つとして相応しいのでしょうか。

ここで一度考えてみてください。

皆さんはいままで成長を求めて今まで経験を積んだり活動をしてきたことはありますか?おそらく多くの人があると思います。

例えば、学校です。学力をつけて成長するために皆さんは義務教育から高校、大学とたくさんの成長をしてきたかと思います。
また留学も同じですね。英語や積極性を身につけて成長したいという思いから留学した学生は多くいるかと思います。
またサッカーやテニスのクラブも同じですね。より成長できる環境を求めて有名な監督の下でプレーした人もいるのではないでしょうか。

これらの成長したいという気持ちに共通していることは何でしょうか。

そうです。”お金を払う”ということです。

大学にしろ、留学にしろ、クラブにしろ。皆さんはサービスを受ける側の人間としてお金を払って成長をしてきたのです。お気づきの方もいらっしゃるとは思いますが、成長したいと思う人間は基本的にお金を払ってその環境を求めに行きます。

つまり誤解を恐れず言うと企業で成長させてほしければお金を払えということですね。

では皆さんが成長を求めて就職をする会社はどうでしょうか。

きっと皆さんからお金をもらうのではなく、会社が皆さんに払うことになるでしょう。

では皆さんの持つ「成長したい」という思いは持たない方がいいのでしょうか。そんなことはありません。成長したいという思いは非常に大切です。

「成長したいです!!」と元気よく言う学生、いいですねよね。素晴らしい心構えだと私は思います。やはり新卒という若いタイミングだからこそ成長意欲というものは非常に重要です。ただしただ「成長したい」というだけでは企業側に与えられるメリットはありませんね。そのため、「企業で活躍するためには〇〇のように成長したいと考えています。」「私は成長意欲があるのでどんな事でも頑張れます。」というように成長意欲によって生まれる企業側のメリットを提示してください。

 

この部分が面接で聞かれると詰まったり、準備不足が目立つ要因となってしまいます。
だからこそ面接でも「成長したい」という言葉のもっと深いところを自己分析してほしいと思います。
“なんのために成長したいのか”、”どんな人間になりたいのか”、”そもそも成長って何なのか”。「成長」という言葉は本当に奥が深いです。

「成長したい」じゃ「成長しない」

就職活動になると多くの人が決められたかのように成長したいといいます。ここでも一つ考えてみてほしいのですが、

“皆さんは今まで「成長したい」と思って成長したことってありますか。”

中にはそういう人もいるでしょう。ところが多くの人はこんなパターンで成長してきたのではないかと思います。

「全国大会に出場したいから必死に練習した結果、技術的にも上達し、精神やメンタルも鍛えられた。」「バイトで先輩に褒められたいから必死で努力した結果、新しい気付きを得れた。」

などなど、皆さんあるかなーと思います。

つまりどういうことかと言いますと、成長したいと思ったから成長したわけではなく、目の前の目標や課題に向かって必死に取り組んだ結果皆さんは勝手に成長をしてきたのです

このことをよく考えてみてほしいと思います。

 

そしてこれはきっと就活も同じです

世の中の多くの企業は「うちの会社は成長環境があるよ」とよく言います。ではその企業に入った人が皆同じように成長するのでしょうか。そんなことは金輪際ありません。

どれだけ会社の環境が整っていても目の前の仕事に対して手を抜いていては、成長という言葉は程遠いでしょう。一方で毎日同じ内容の仕事であってもその人の努力次第では、大きな成長を遂げることだってあります。

その人次第だということですね。

 

話を最初に戻しますが、志望動機で「成長したいです」ということはどこの会社に入っても大丈夫だと言っているようなものです。
もっともっと深く考えてみてください。”なんのために成長したいのだろう。”その成長を得るためにはどんな環境が今の自分には必要なのだろう”。
その部分が自分で見えなければ、どこの企業に入っても同じだと私は思います。

企業の人事の方が知りたいのはその部分です。安易な考えで面接に行くと詰められて不合格と通知される理由がよくわかりますね。

 

最後に

最後になりますが、志望動機で成長したいという答えは非常に難しいです。ただしその気持ちは非常に重要になります。なのでぜひしっかりと自分の想いを明示して、企業側にメリットを提示できるようになってほしいと思います。

志望動機を構成するときに迷うとは必ずあると思います。そんなときはぜひ自分の志望動機の軸を深く考えてみるようにしてください。そうすると自分がどの企業に入りたいのかが見えてくるかもしれません。

そして成長意欲がある人はどの企業でも頑張っていける素質のある人です。就職活動に一喜一憂せず頑張ってもらえたらと思います。

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